このようなお悩みを解決します。
男性育休とは?
男性が育児休暇を取ることです。日本では2022年4月からの法改正に伴い、企業側からパパさんに育休取得の意向確認をすることなどが義務化されます。
これからは、パパさんも育休を取るかどうかを考えるのが当たり前になってくると予想されますね。
今回は育休を取ってみて感じたデメリットを本音で書いてみました!取得前に知っておくことで、安心して育休期間を過ごすことが出来ます!
※男性育休のメリットも知りたい方は、【半年経ってわかった】男性育休を取るメリット10選【リアル実体験】をどうぞ!
男性育休のデメリットを知るべき理由
結論から言うと、男性育休のデメリットを事前に知ることで育休中の過ごし方は劇的に変わるからです。
理由としては、以下が挙げられますね。
育休取得前にデメリットを知っておくべき理由
- 離婚危機を避けられる
- パタニティブルーにならない
- 育休期間中、心身ともに充実して過ごせる
- パートナー同士感謝し合える
特に第一子であれば、育児の勝手もわからず、生活リズムも崩れがち。
「育休取ったけど、こんなしんどいなら取るんじゃなかった・・・」ってなると、非常に悲しいです。
そうならないためにも、事前に男性育休のメリット・デメリットを知ることはとっても大切ですね。
「これを知っておけばよかった・・・!」と思うことをお伝えしていきます!
男性育休を取ることのデメリット
それでは、ここからパパが育休を取ることのデメリットを5つ紹介していきます。
夫婦のケンカが増える
まず、わが家では夫婦でケンカをする回数がめちゃくちゃ増えました。
主にケンカした内容は以下です。
- 育児方針をめぐるケンカ
- フリータイムの取り方でケンカ
- ストレス発散の仕方がわからず、ケンカ
実は、結婚1年目はかなりケンカが多かったものの、2年目以降はめったにしていませんでした。
しかし、こどもが生まれたことで状況は一変・・・!
育休突入と同時に、一緒に過ごす時間は格段に多くなります。
そうすると、相手の気になるところも目についてしまうんですよね。
もちろん気持ちに余裕があれば、対処できます。
が、余裕がないときには当たってしまい、ケンカが勃発することも。
さらに、育児の方針をめぐってケンカをすることもありました。
例えば、
2人いるんだから、育児は手間をかけて、クオリティを上げたい!
に対して、
2人いるんだから、なるべく無理せず省エネしたい!
と真反対の意見。笑
当然、すぐにわかりあえるわけもなく、その話題になるたびに何度も衝突しました。
また、お互いのフリータイムをどう取るかについても、めちゃくちゃケンカしました。
育児をしていると、基本的にはずっと日中はリビングにいることになります。
特に最初の1ヶ月目はまったく家から出られません。
僕は四六時中ずっと誰かと一緒にいるのはしんどいので、適度に1人の時間がほしいタイプです。
しかし、その1人になるタイミングがわからず、ストレスを抱えてしまい、結構な頻度で限界がきて爆発するということが増えました。
(ちなみに、妻はひとりの時間を取らなくてもやっていけるタイプです。不思議!笑)
もしかしたら、僕が勝手にがんばりすぎたのかもしれません。
授乳以外の家事と育児はすべて自分だけでやろうとしていましたからね。笑
爆発すれば、当然大ゲンカになります。
ケンカ中、妻を泣かせてしまうのが一番つらかったですね・・・
まとめると、
- 育児方針の違いなどでケンカ
- フリータイムが上手く取れずストレスがたまる
- 爆発してまたケンカになる
こんな状況でした。
このループにハマっていたときは本当につらかったですね。
ケンカに対してどう向き合うかがカギになってきます。
育児方針や自由時間の取り方などをめぐって、ケンカがふえますね。
社会とのつながりが減る
育休に入ると、当然会社に行かなくなります。
さらに、通常の休暇と違い、育児中心の生活です。基本的には家から出ることはありません。
なので、自然と人と会ったり、直接話したりする機会は減っていきます。
我が家はコロナの影響も相まって、ほとんど家から出ずに過ごすことになりました。
結果、著しく話す能力が衰えて、コミュニケーション能力が落ちました。
たまに人と話したときに、会話が続かなかったり、物事を上手く説明できなかったり・・・
また、出不精になることで家にいても楽しい気分にならず、どんよりと重い空気になることもしばしばです。
いかに社会とつながりを持つかがポイントだと思います。
社会とのつながりはこんなにも大切だったのかと気づかされます!
家族以外と時間軸が合わない
誰かと予定を合わせるのがとても難しくなります。
たとえば、僕は現在、毎日6:30に起きて、22:30には寝ています。
ちなみに、こどもは遅くとも19:30には必ず寝ています。
(つまり19:30以降は家の中がシーンとしています。笑)
こうなってくると、誰かと予定を合わせるのがめちゃくちゃ難しいです。
この前も、友人と日中電話をする約束をしていました。
でも、中々時間が合わずに、なんだかんだで流れてしまったことも。笑
あとは、観たいYoutubeの生配信とかセミナーがあった場合も基本的に時間が合いません。
「おっ!これめちゃくちゃ面白そうな内容だ!時間は・・・・えぇ!?22:00から!?もう寝る時間なんですけど?」
と、ひとりツッコミを入れたことも何度もあります。笑
また、夕方から夜にかけては、お風呂に入ったり、夜ご飯を準備したりと1日の中でも大忙しです。
だから、家族のお出かけも遅くとも15時には帰らなければいけません。
一般の人の活動時間とおおよそ4~5時間はズレてる感覚ですね。
まだどちらかが会社にいっていれば、そんなにズレは感じなかったのかもしれません。
わが家は大体18時ぐらいにはすべて家事を終えて、もう家族全員がいつでも寝られる体制に入っています。
だから、世の会社員はこの時間に仕事を定時で終えるのかと思うと、不思議な感覚になりますね。
予定をあわせるのも一苦労になります。
キャリアアップが難しくなる
育休を取る前に、育休後の働き方を上司にプライベートで相談したときのことです。
結論から書くと、「復帰後は仕事を取るか、家族を取るかだな。」と言われました。
育休を取れば、仕事からはいったん離れるので、当然その分昇進からは遠のきます。
そして、仮に復帰したとしても、フルタイムで働かない限り昇進はできない。むしろ、今の役職も続けられないと言われました。
通常、復帰後というのは、フルタイムや時短などで柔軟に働けるはずです。
が、上司から言われたのは、家族を取れば今の役職にさえ就けないという事実上の降格宣言でした。
これにはわりとショックを受けましたね。
もちろん会社や職種によるとは思います。
でも、育休を取得することで、間違いなく昇進からは遠のくし、場合によっては降格もありえます。
ぜひ、育休取得前は自身のキャリアがどうなるのかについて、会社にしっかりと確認しておきましょう。
ちなみに、僕はその上司には秒で「家族を取ります。」と答えておきました。笑
育休を取ることにより、キャリアアップがしにくくなるかも!?
家事・育児をがんばりすぎる
夫婦のケンカが増える でも書いた通り、僕ははじめ、家事・育児はほぼすべて自分でやろうと思っていました。
もちろん、妻や最初の1ヵ月間同居していた義母にも頼っていたつもりです。
でも、やっぱり、
- 妻には産後、極力動かずに安静にしててほしい
- 産後、一番動けるのは自分だけ!自分が何とかしなければ!
という思いが強すぎたようです。
妻には栄養バランスの取れた食事を毎回作ったり、動きの大きい家事(布団を畳むとか)を積極的にやったり・・・
とにかくがんばりました。笑
でも、そんなある日、育児と家事に疲れてしまったのか、何もしたくない日が度々訪れます。
子どもと接するのが何かしんどい・・・
料理も洗濯物も何もしたくない・・・
もはや布団から起き上がりたくない・・・・
こういった気持ちになることが何度かありました。
おそらく、パタニティブルーに陥っていたのではないかと思います。
パタニティブルーとは、子どもが生まれることによって、父親が責任感や不安などから不安定な心理状態に陥ってしまうことをいいますが、10人に1人の割合で起こるそうです。
https://ure.pia.co.jp/articles/-/109123 『hapimama 最近夫の様子がおかしい!「パタニティブルー」になってしまう原因と3つの対策』より
また、出産前にはすでにママになった友人から、こんな話を聞いていました。
「出産後のママの身体は交通事故に遭ったのと同じ!だから、家事は全部旦那さんに任せてママは絶対安静!」
この言葉を聞いて、がんばりすぎてしまったんでしょうね。
もちろんこの考えを否定する気はありません。
でも、自分の身体を壊したり、何もやる気がなくなるほど頑張るのはちがうなぁと思います。
つい頑張りすぎてしまう性格の方は気を付けるようにしましょう!
がんばりすぎ注意!家族も大事だけど、自分の健康も大事です!
男性育休を取ることのデメリットの解決策
それでは、ここから5つのデメリットに対する解決策を解説していきます。
自分で試してみて効果があったもののみ紹介しますね!
夫婦会議をする
まず、夫婦喧嘩がふえることに対する解決策は「夫婦会議」をすることでした。
『夫婦会議』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のことです。(中略)特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。
https://www.logista.jp/fufukaigi/ 『Logista-世帯で道を切り拓く場所 夫婦会議とは』より
この夫婦会議を取り入れることで、ケンカの回数はみるみる減っていきました。
わが家では多いときで週1回、少なくとも月1回は必ずするようにしています。
夫婦会議の一番のポイントは、対話を重視している点です。
たとえば、イラっとした時にそのまま思ったことをぶつけると、その感情が相手にも伝わってしまいます。
そうすると、生産的な話し合いができず、単に感情をぶつけ合うというだけで終わってしまいますね。
でも、あらかじめ時間を決めて夫婦で話し合う場を決めておけば、落ち着いて自分の言いたいことを伝えることができます。
そうすると、たとえイラっとしたことでさえ、
「あのときはこう言われて悲しかった。」と何故イラっとしたのかを冷静に説明できるんですね。
人の感情には一次感情と二次感情というものがあると言われています。
まさに、「イラっとする(=怒り)」は一次感情であり、その背景には別の感情(二次感情)が隠れています。
しかし、怒りを感じたまま話しても、相手からはネガティブな反応しか返ってきません。
いわゆるケンカとは、一次感情同士のぶつかり合いなのです。
だから、もしイラっとすることがあったとしても、「次の会議で話そう。」となるので、余計なケンカを避けられるんですね。
次に、僕たちがよくケンカをした、フリータイムをどう取るのか問題。
これも夫婦会議を実践することで、お互いが納得した形で自由時間を取ることができるようになりました。
たとえば、それぞれの自由時間を
- 僕➡9~12時
- 妻➡12~15時
と完全に区切っていた時期もあります。
これまでは、自由時間のルールを決めていないことから、子どもが泣いたときに「どっちが行く?」となることが多かったんです。
でも、時間を決めておくことで、そういったストレスが激減しました。
「この時間の育児担当は自分なんだ」と意識が芽生え、自分が主で動けるようになったからです。
こんな風に、そのときどきによって、育児をリードするのは誰なのか決めておくことはとっても大切ですね。
タイミングを見つけて夫婦会議をすることはとっても大切!
人と会う予定を入れる
社会とのつながりが減る解決策は、とにかく人と会う予定を入れるのがおすすめです。
たとえば、今はコロナ化の影響で、Zoomなどオンラインで参加できるイベントが増えています。
オンライン参加のメリットとしては、
- コロナ感染リスクが下がる
- 移動時間がないので、準備がラク
- 参加中も緊急時はミュートにできる(途中抜けしやすい)
があげられます!
僕はこの方法で色んなセミナーやイベントに参加しました。
また、そのほかにも、
- 近所のカフェに行く
- 住んでいる地域の役所が主催しているパパママ向けイベントに行く
- 友人に家に遊びに来てもらう
- 実家に帰る
など、直接誰かと会うのも、もちろんおススメです。
ただ、子どもと出かけるとなると、準備もあるのでハードルは上がります。
そこはパートナーと話し合った上で無理なく予定を入れるようにしましょう!
もちろん、育児や自身の体調とのバランスを考えるも大切です。(もちろんコロナ対策も!)
予定は意図的に入れるようにしましょう!誰かと会うことでストレスも軽減されます!
日ごろのタイムスケジュールを周りに言っておく
周りと時間軸が合わないことの解決策は、日ごろからのタイムスケジュールを発信しておくことです。
僕も子どもが生まれる前は、育児のタイムスケジュールを何もわかっていませんでした。
たとえば、現在8ヶ月の娘のルーティーンであれば、
- 朝は6:30起床(日によっては5:30のときもある)
- 離乳食は朝と昼の2回
- ミルク(授乳)は2~3時間おきに1回
- 昼寝も2~3時間おきに1回(1クール45分)
- 夜は18:30には寝る
こんな感じです。
慣れるまではとても大変でした。
なので、用事を入れるときは、少なくともミルクやお昼寝の時間を気にしながらスケジュールを組まないといけません。
このリズムはもちろん子どもによっても違います。
おそらく、一緒に生活している人しかわからないですね。
だから、こういったリズムの中で自分は生きているということを周りに伝えていきましょう!
伝え方は、SNSの投稿、友人に直接言う、グループラインで言うなど、何でもオーケーです。
僕の場合は、人から何かお誘いをされたときに伝えるようにしていました。
育児経験者でないと、タイムスケジュールは想像がつかないもの。
こちらからも積極的に伝えよう!
転職を視野に入れる
育休後の働き方を考える上で、転職も視野に入れると良いと思います。
やはり男性である以上、僕も働きたいし、稼ぎたい気持ちはあります。
でも、家族を優先するとなると、どうしても時短という選択肢も出てくるし、今の会社のシフト制という働き方にも限界が出てくる可能性も・・・
実は、僕も育休を取ると決める前に、少しだけ転職活動をしていました。
転職活動として、やったことは以下です。
- 転職エージェントへ登録、エージェントとの面談(無料)
- 副業へのチャレンジ(ブログアフィリエイトなど)
- 自己分析
- 働き方をテーマにした夫婦会議
- 馴染みのお店に「育休後、働きたい」と伝える
転職活動をした一番の理由は、育休後に仕事か家族の二者択一を迫られたことです。
確かに、育休を取得している以上、復帰後も時短で今の役職に就きたいというのはわがままを言っているだけなのかもしれません。
でも、家族と仕事を同等のものと見ていることにすごく違和感を感じました。
本来は、仕事と家族なんて比べものにならないと思っています。
家族を大切にしつつ、今の会社とは違う場所で自分のしたい仕事をする。
そういった選択肢があってもいいんじゃないかなと思っています。
育休中は時間も作れるので、転職活動をしてみるのもおススメです!
適度に手を抜く
家事・育児をがんばりすぎてしまう場合は、適度に手を抜くのがおススメです!
手を抜くことは決して、悪いことではありません。
なぜなら、何も手を抜かず、すべてにおいて100点を目指すと、しんどくなってしまうからです。
もちろん、育児の内容によっては手を抜けないところもあります。
おむつ替えやミルク、お昼寝などはきちんとやるべきです。
でも、それ以外のところで手を抜けるところはいくらでもあります。
たとえば、
- 自分の分のご飯は料理をせずに、お惣菜を買う(外食よりは安く済むのでおススメです!)
- 洗濯物はきちんと畳まずに、そのまましまう
- 掃除機も気になるところだけかける
- 最低限の家事以外は1日だけすべて放置する
などですね。
大事なのはポイントを押さえて、やるべきところはきっちりと、あとはテキトウ・・・です!笑
完ぺきではない自分を許してみましょう。
あなたは十分よくがんばっていますよ。
子どもが生きてたらそれだけで100点です。
まとめ:デメリットもあるけど、男性育休は最高
今回は、男性育休を実際に取ってみてわかったデメリットについて紹介しました。
内容を再掲すると以下になります。
取ってみて大変なことも多いですが、それらを乗り越えることで家族の絆は強くなっていきます。
是非、育休中は何か違和感を感じたら無視せずに向き合ってみましょう。
デメリットも乗り越えてしまえば、メリットになります。
それでも、デメリットが心配なあなたに・・・
ここまで読んでみても、「やっぱりデメリットがあるのが心配・・・」という方は、以下の記事でメリットについても紹介しています。
定番なものから意外なものまでたくさんあるので、デメリットを払しょくできると思います。
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それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。